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温泉 |
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現在、わが国には、温泉地といわれる場所が3000以上あるといわれています。
毎日、時間や仕事に追われている人にとってもっともリラックスできる手段ではないでしょうか。
最近では全国的にみても「温泉ブーム」で至る所に温泉施設が登場しております。
私が住んでいる広島にもここ2,3年で結構な温泉施設が出来ました。
オープンするとすぐに気になり、あちらこちらに入浴しに行きました(笑)
そこで思うのは施設は似たり寄ったりですが、温泉の泉質による入った「感じ」がそれぞれ違うということです。
あるところでは入ったとき、お湯が「軽い」と、感じるもの。一方では「何か重い」と感じる所や上がったときに、なかなか湯冷めしにくい所や、すぐに湯冷めした所とか、温泉場所によってこんなに違うものなのかと思いました。
■温泉の泉質
温泉といってもさまざまな種類があり、たとえば、沸騰しているような高温の温泉や、一方、10℃以下の冷たい温泉もあります。また、塩辛いものや苦味のあるもの、無味の温泉もあります。
見た目も、無色透明な温泉もあれば、茶褐色など色つきの温泉もあります。臭いも無臭もあれば、独特の臭気の温泉もあります。
このように、温泉にはいろんな種類がある中で、温泉水に含まれる成分の違いが「泉質」です。
温泉は、都道府県ごとに登録された機関で源泉ごとに科学的に分析され、都道府県知事から利用許可をうけているのです。その分析をもとに泉質が決められています。
主な含有成分から大きく9つに分類されています。
●単純温泉
泉温が25℃以上、温泉水1kg中に含有成分が1000mgに満たないもの。
肌さわりが柔らかく、癖のない温泉。多くの温泉地にみられる泉質。
岐阜県・下呂温泉、長野県・鹿教湯温泉などにみられます。
●二酸化炭酸泉
温泉水1kg中に遊離炭酸1000mg以上を含むもの。
入湯すると全身に炭酸の泡が付着します。比較的少ない泉質。
泉温の高いところでは、大分県・長湯温泉、泉温の低いところでは、山形県・肘折温泉郷の黄金温泉にみられます。
●炭酸水素塩泉
温泉水1kg中に含有成分が1000mg以上あり、陰イオンの主成分が炭酸水素イオンのものです。
和歌山県・川湯温泉、長野県・小谷温泉などにみられます。
●塩化物泉
温泉水1kg中に含有成分が1000mg以上あり、陰イオンの主成分が塩素イオンのもの。
日本で多くみられる泉質です。飲用すると塩辛く、塩分濃度が濃い場合、苦く感じます。
静岡県・熱海温泉、石川県・片山津温泉などにみられます。
●酸性泉
温泉水の中に多量の水素イオンを含有しているもの。強い酸性を示します。
秋田県・玉川温泉、群馬県・草津温泉にみられます。
●鉄泉
温泉水1kg中に総鉄イオンを20mg以上含有するものです。温泉が湧出して空気に触れると、鉄の酸化が進み、赤褐色になる特徴があります。兵庫県・有馬温泉などでみられます。
●硫酸塩泉
温泉水1kg中に含有成分が1000mg以上あり、陰イオンの主成分が硫酸イオンのものです。
群馬県・法師温泉、静岡県・天城湯ヶ島温泉などにみられます。
●硫黄泉
温泉水1kg中に総硫黄2mg以上含有するものです。単純硫黄型と硫化水素型に大別され、比較的多い泉質です。
栃木県・日光湯元温泉、神奈川県・箱根温泉郷の小桶谷温泉などの温泉地にみられます。
●放射能泉
温泉水1kg中にラドンを30(100億分の1キュリー単位)以上含有しているものです。放射能というと人体に悪いイメージがありますが、ものすごく微量の放射能なんで、むしろ人体によい影響を与えることが実証されています。
鳥取県・三朝温泉、山梨県・増富温泉などにみられます。
この中でも単純温泉、食塩泉などは日本では多い泉質になります。
■温泉の三養
温泉の利用はいろいろありますが、疲労を回復させる「休養」、健康を保持し病気を予防する「保養」、病気の治療をする「療養」の3つに分類することができます。
■温泉の効果
●含有成分による効果
温泉成分が体内に吸収され、血液に入って全身にいきわたり、皮膚、皮下組織、筋肉などの細胞に作用すると同時に、神経系も作用するもの。
●変調効果
温泉成分の刺激、反復して温泉に入浴することによって受ける刺激により、神経系の調整や内分泌機能を調整する作用があります。
●環境効果
日常生活、ストレスからの開放、また、温泉地の自然環境が身体により影響を及ぼす作用があります。
●食事や運動による効果
規則正しい食事や栄養のバランス、 健康状態や年齢にあった適度な運動により、身体によい影響をおよぼします。
■飲泉
温泉は普通、入浴することが一般的ですが、入浴だけでなく飲むという利用方法があります。
飲泉すると、胃腸や肝臓などに作用する効果と、入浴と同じように全身に作用する効果があることが温泉医学の研究で明らかになっています。
ただ、闇雲に飲めばいいのかっていうのではありません。泉質によって飲んではいけないものもあります。
泉質などを考慮した上で、適切な方法で適切な量を飲用することが必要です。
一番いいのは、一定量を毎日おなじ時間に飲むことがいいとされています。
注意点は、飲泉は温泉が直接口から体内に入るので、新鮮な温泉が絶対条件になります。そのためには温泉地などで、飲用の許可があることを必ず確認し、飲用の注意事項を守って飲用しましょう。
■一般的な適応症、禁忌症
一般的に温泉には身体にいろいろな良い影響をあたえるものがあるといわれます。
病気やけがなどの回復等がありますが、すべての病気に効くとは限らず、逆に適さないものもあります。
温泉に効果があるものを「適応症」といいます。一般的に、神経痛、冷え性、うちみ、くじき、ねんざ、疲労回復、健康増進、関節痛、五十肩、筋肉痛、運動麻痺、痔などがあります。
逆に、温泉に適さない病気や症状を「禁忌症」といいます。一般的に、急性疾患、活動性の結核、心臓病、高度の貧血、妊娠中、悪性腫瘍などです。
■入浴の注意
よくリラックスできるとか、疲れをとるとか言われてますが、入り方を間違えると逆に疲れたりと、俗にいう「湯あたり」をおこしたりします。そうならないためにも入浴のときに注意することは、
●温泉はかなりのエネルギーを消耗しますので、疲れているときはすこし体を休めてから入る。
●食事、飲酒の直後、空腹時は避ける。
●気持ちいいからと何度も入らない。多くても1日4回程度。
●湯の温度が高い場合は早めに上がる。逆にぬるめの時は少しながくてもよい。
●入浴後は体に温泉の成分がついているので、出来るだけ石鹸で洗ったりせず、軽く流す程度にする。
●時間をかけて入るときは、何度か間に休憩を入れて入るようにする。
ちゃんと注意を守って入湯すれば、身体、精神的に非常にいい影響をあたえてくれます。
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